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難しく考えたけど、結果、実験的にSnowflakeに投資してみた。

こんにちは。トラダイスケです。

前々から触れていたように、グロース株に投資する割合を増やす欲が出てきたので、今月、ついにSnowflakeという会社に投資しました。そこで、僕がどうしてSnowflakeに投資してみたのかをまとめておこうと思いました。

Snowflakeという企業とは

Snowflakeは、元OracleのエンジニアだったThierry Cruanes氏とBenoit Dageville氏の二人によって2012年に創業され、主にData Warehouseという技術領域のサービスを開発。そして、先月9月16日に新たに上場し、上場初日にさっそくIPO価格の2倍以上の株価になり、大きく話題になりました。

Data Warehouseとは?

Data Warehouseの概要

化学系の出身の僕なので、Snowflakeを調べるまで、このData Warehouseというパワーワードに耳なじみがなかったのですが、Data Warehouseってのは「煩雑に保存された大量のデータを一元化し、見える化するためのデータ処理」をすることみたいですね。

Data Warehouseをざっくりとイメージ化しておくと、下のようなイメージ。

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Data Warehouseの役割は2つ。
 ・様々な場所に保管されたデータを一元化する。
 ・一元化したデータを高速で読み込み、可視化を可能にする。

クラウドで煩雑にいろんなところに保存した様々なデータのソース(CSVとか、AWSなど)を組み合わせて見える化するための下処理を行うイメージですね。僕の勝手なイメージですが、企業は扱うデータはたくさん取得していると思うのですが、それをうまく組み合わせる手段については不足している気がしていますね。

せっかく保存していたデータは、どうせなら有効活用したい、この有効活用することで新しいビジネスに繋げたいとすることは、簡単に想像できますし、今後のニーズが加速していくことは、もはや止められそうにもないトレンドだと思いますね。

そのトレンドの中でData Warehouseは情報の流れの元栓のイメージですね。これは必要不可欠なサービスになりそうですね。

Data Warehouseのマーケットサイズ

Allied Market Researchで紹介された記事によると、Data Warehouse関連のマーケットは、2030年までに238億ドルまで成長すると予想されていますね。

ソース:Data Warehouse as a Service (DWaaS) Market to Reach $23.8 Billion by 2030, with Growing Focus on Real-Time Data Analysis: P&S Intelligence

参照リンク:
https://www.globenewswire.com/news-release/2020/03/16/2000805/0/en/Data Warehouse-as-a-Service-DWaaS-Market-to-Reach-23-8-Billion-by-2030-with-Growing-Focus-on-Real-Time-Data-Analysis-P-S-Intelligence.html

他にもData Warehouse関連のマーケットの記事をみましたけど、新しく更新されるたびにその規模は大きくなると評価されていました。

SnowflakeのData Warehouseの強味とは??

Data Warehouseの事業領域に参入している企業はMicrosoft傘下のAzure Syanapse、Amazon傘下のAmazon Redshift、GoogleとBigQueryとsnow flakeの4社しかない。まさに4つ巴の状況です。

Data Warehouseの市場が成長することを把握したうえで、Microsoft、amazon、Googleではなく、投資対象にSnowflakeを選択した理由を考えてみる。

独立系であって、クラウドを選ばない

Snowflakeには、Data Warehouseに特化し成長してきた背景もあって、色んなクラウドを選ばず、データソースを取得してくる互換性が高い、という独立系ならではの強味がありますね。

Microsoft、Amazon、Googleといった企業は、自社のクラウドを持っていて、それぞれに保管されいるデータも大量にあるので、他のクラウドから情報をとることよりも自社のクラウド内のデータをどう処理するのか?を優先しますからね。だから、Data Warehouseをシステム化していくために、他社のクラウドにあるデータとの互換性が弱点だったりする。

例えば、MicrosoftのData Warehouseは、Microsoftのクラウド上に保存されたデータなら大量のデータを一元化して処理することはできるかもしれないが、Amazonのクラウド上で管理されたデータも併せて処理したい場合にはその互換性の影響で処理が遅くなる、またはそもそもエラーで処理できなくなってしまいます。

Data Warehouseの役割は、あくまで様々な場所に保存されたデータを一元化して、大量に処理することです。そのため、データソースを取ってくるグラウドが制限されてしまうと、Data Warehouseの役割が十分に果たせていないことになりますよね。だから、僕はSnowflakeの独立系の強味を高く評価したいですね。

Snowflakeのパフォーマンスがよく、さらに簡易的

Data Warehouseの性能を測る上で重要な指標は何と言っても読み込みのスピードとこそスト。(はっきりとした指標が2つに決まっているのがものは性能を上げる目標がはっきりしていいでいですね。)

SnowflakeのData Warehouseの読み込みスピードは、同一条件下の処理であれば、amazonのData Warehouseよりも“0.03秒”よりも速い。そして、SnowflakeのData Warehouseのコストも安い。

参照:https://fivetran.com/blog/warehouse-benchmark

読み込みスピードの“0.03秒“の差がどれほどのストロングポイントになるのか、専門外の僕には正直評価が難しい。Snowflakeとamazonの違いは、やっぱり互換性が高いことによる顧客にとって簡易さ。

amazonのData Warehouseは、弱点の互換性を改善するために、顧客の要求に合わせてカスタマイズする方法をとっています。ただこの弱点は、顧客側にも十分な知識が必要になって、やっぱり玄人好み。

一方のSnowflakeのData Warehouseは上記にも書いたとおり、互換性が最初から高いので、顧客側の知識が乏しくても大丈夫な設計になっています。SnowflakeのData Warehouseを使って、難しいことは分からないけど、楽したいと思っている初心者向け。Data warehouseの顧客はきっとIT企業じゃなく、それこそインフラや政府、サービスなどのはず。それらの業界の企業が利用し始めると思う。

そう、Data Warehouseのマーケットが爆発的に拡大するタイミングは、きっとData Warehouseの知識が乏しい企業にも普及するとき。SnowflakeのData Warehouseのように顧客に難しい知識を要求しない仕様の方が普及しやすいと僕は考える。

Snowflakeの財務状況

Snowflakeの財務状況は、過去すべてのQuarterでYtoY 100%以上も成長しています。直近の2020Q2の決算をみても売上1億3300万ドル。これだけでもData Warehouseマーケットの恩恵と競争優位性が高いですね。

Snowflakeは従来のSaaSモデルではなく、従量課金ビジネスなのも売上に貢献できますね。Snowflakeのビジネスは変動費ビジネスなので、既存顧客が使えば使うほど儲かるというのもかなりの利点。顧客企業がデータを取り続けると、顧客もData Warehouseにかけるコストを上げていくバイアスがかかりそうですね。

つまり、新規顧客と既存顧客の使用量の増加で今後も高成長が続くと期待しています

ただし、SnowflakeのP/Lを見てみると、R&D費用とマーケティング費にかけているコストが高い。(粗利率が61%、R&D費用が売上比率27%、マーケット費用が売上比率69%。)急成長しようとしている企業の財務状況と考えるとこんなものかもしれませんけどね。

売上成長を考えると、将来的には徐々に下がってくる、値ですよね。

Snowflakeの株価は割高じゃないか?

発行数が少ないにしても、現時点でSnowflakeの株価がMicrosoftを超えてるとは予想外。Snowflakeの株価は、少し割高な印象を受けます。特に今はIPOしたばかりなので、どうしても株価は乱高下を繰り返しがち。

株価は、もう少し下げて落ち着いくのかな、投資するタイミングはまだ待ったほうが良いのかなと思いながらも、落ちるのをまっていたらいつまで経っても買えないと考えて、このタイミングでいったん保有しておこうと思った。

ちょっと実験的でもあるけど、自分が株価をちょっと乱高下したときに、自分のメンタルがどうなるかも興味ありますね。

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