PFEのジェネリック医薬品事業がスピンアウトして、MYLと合併し、新会社Viatris設立。
証券口座を眺めていると、VTRSという、自分では買った覚えのまったくない銘柄が組み込まれてました。
なんやろと、ようよう確認してみると、Viatris Inc.(読み方はヴィアトリスらしい)という、ファイザー(PFE)が自社のジェネリック医薬品部門をスピンオフさせ、さらにマイラン(MYL)と合併させて作った新会社でした。新経営陣は元ファイザーのジェネリック医薬品のトップと元マイランのトップがミックスした状態です。
ファイザーのジェネリック部門がスピンアウト、そしてマイランと合併するという情報は2020年1月頃からあったらしく、
保有銘柄のスピンオフと新株分配は初めての経験なので、以下に整理しました。
Viatrisの設立の目的
Viatris設立の目的として5つ挙げられています。
①ファイザーとマイランの販売網の拡充
②マイランのビジネスの加速
③より強力なビジネスモデルとオペレーションプラットフォームの構築
④財政基盤の改善
⑤株主還元策の強化
①〜④について、今回の合併で新設されたViatrisは、あくまで時価総額ベースですが、ジェネリック医薬品事業を行なっている企業では世界1位になります。
1位: Viatris 時価総額約$19B
2位: Sun Pharma 時価総額約$17B
3位: TEVA 時価総額$12B
Viatrisの経営陣の一人Robert J. Coury氏のインタビューによると、このViatrisの設立は10年程のプロジェクトだったそう。
同じく発表された中期計画では、まだこれから3年程度かけて業務統合、さらにその4年で現在の両社のパイプラインの上市、コスト削減、その後の売上シナジーを図るなど、これから7年間のマイルストーンが敷き詰められていました。
後発品を主戦場とする企業として生き残っていくために、販売網の拡充とコスト削減がどの程度進むのかが注目のところ。
⑤について、2020年11月16日の約定ベースでファイザーの株1株につき、0.124078893株が分配されました。僕のポートフォリオには1万円程度に相当する5株分配されました。もちろんファイザーの保有している株数に増減なし。Viatrisの経営陣も株主還元の主張をしているし、こうゆう株主還元の方法もあんやなと勉強になりましたね。
現在のViatrisの株価も$16〜18程度。気軽に投資できる金額なので、今後更なる株価向上にも期待したいですね。正式に決まったわけではありませんが、資ち料では配当利回りも5%程度を目指すとしているので、そこそこ良い条件なよかもしれませんね。
Viatrisへの投資方針
Viatrisの投資方針はとりあえずホールドですね。自分の入金以外で株がもらえるのはありがたいことなので、今すぐ売ることなく、このままホールドし続けておこうかなと思います。
追加投資をするかどうかは、Viatrisの優位性をしっかり見極めてからで遅くないはず。ジェネリック医薬品ということで、特許による独占という強みはないので、ファイザーとマイランのシナジー効果がどれだけの得られるかがポイントですね。3年かけて業務統合を図ると言うことなので、もう少し判断は先送りですね。
ジェネリック医薬品業界でも、今後似たような新会社の設立の可能性があり、より競争は激しくなる可能性もありますよね。
まぁ何にせよ、あと2、3年後を楽しみにしたい。もしかしたらびっくりするほど、大きく成長してるかもしれん。タダで手に入れた銘柄なんで、高騰、暴落どっちに転んだとしても、財布は痛まない。
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